アルガンオイル

アルガンオイル、どう作られて、どう売られているかご存知ですか?
オーガニック認定は消費者にとって選ぶ基準になりますが、現地の人たちにはさまざまな影響を与えています。

このサイトでは貧しくてオーガニック認定を申請することができない人たちが絞るアルガンオイルを直接日本へ。
混ぜ物の一切ない本物のアルガンオイルをお届けします。
なお、売上金の一部は品質保持の改善や次の雇用に繋がるプロジェクトに使用されます。

アルガンオイルって何からできてるの?

アルガンオイルは、アルガンの木の実を拾い集め、身の中の種を採取し、さらに種を砕き仁という部分を取り出します。その仁をすり潰してオイル抽出します。
仁をそのまますり潰すとコスメ用オイルとなり、仁を煎ってからすり潰すと食用オイルとなります。
煎らずに食用オイルにするとお腹を下すことがあるそう・・・

アルガンオイルの希少価値

アルガンの木は世界中でもモロッコのごく一部の地域にしか生息していません。
その貴重な実を採取する為に多くの欧米企業が参戦し、一時期はかなり荒れました。
アルガンの森を保護する為、国連ユネスコ生物圏保護区として指定されました。
現在では『木になっているアルガンの実の採取を禁止』という措置も取られて厳重に保護されいるとても貴重な木です。 なんと採取する時期も決められているのです。

アルガンオイルといえば、よく見る写真がヤギがアルガンの木に登ってその実を食べているものですが、見たことありますか?
人間が採取するのは禁止されていますが、動物が食すには問題ないのです。
ヤギは実を食べますが頑丈な種は消化できません。そして糞と一緒に出てくるアルガンの種を拾い集める方法の一つでもあるのです。種を綺麗に洗い、種の中の仁を取り出してアルガンオイルを生成します。

ヤギの糞から採取した種で作るアルガンオイルは粗悪品⁉︎

アルガンオイルを宣伝しているサイトは色々あり、『糞から採取した種を使用するアルガンオイルは粗悪品!』と書かれているのを時々見かけます。

ずばり言いますが粗悪品ではありません。
私たちは木に実っている果物を食べる時、美味しそうなものを選んで食べます。それは動物だって同じ。腐った実は食べません。
良質な実の種を使ったアルガンオイルと、腐って落ちた実の種を使ったアルガンオイル、どちらの質がいいと思いますか?ということだって言えるのです。
像やジャコウネコの糞から採取した豆で作ったコーヒーだって最高級品です。

また、タネの分厚い殻で保護されている仁の部分を使用しますので清潔そのものです。
仮に自然に落ちた実だけを拾ったとしてもヤギの糞はそこら中に落ちてます。全く綺麗な実だけを使用してオイル生成するのはほぼ不可能に近いと言えます(※これは私が実際に現地で調査しまくって感じた私個人の見解です)

まず最初に、1リットルのアルガンオイルを生成するのに約100kgのアルガンの実が必要とされています。もちろん1リットルだけ作ったところで生活できません。そうなるとかなりの量ですね。

アルガンの森に動物が入らないよう、また糞と一緒に出てきた種が風によって入りこまないよう鉄壁の囲いと徹底管理が必要になります。日本のりんご園やなし園のように平地で均等に管理されているわけではなく自然そのままです。そこらへんの森と同じように斜面と不揃いに生えているので、鉄壁の囲いと徹底管理は費用対効果が明らかに釣り合いません。

本当の粗悪品は、成分をごまかしたり、薄めたり、偽認定マークを掲げた商品です。

アルガン製品と匂い

貴重なアルガンオイルはとても高価な値段で売られています。
しかし皆様ご存知でしょうか。

ほんの少しでもアルガンオイルが配合されていれば
『アルガンオイル○○○(製品名)』として販売しても良いのです。

例えば市販のクリームにアルガンオイルをほんの少しだけでも混ぜれば、それはもうアルガンオイルクリームに生まれ変わってしまうのです!アルガンオイルの製品なのに凄く安くお土産として売っていますが、まさにそれです。

そんなアルガンオイル製品は色んな形(製品)となって出回っています。
アムロー、シャンプー、トリートメント、石鹸、ボディソープ、パック、アロマオイル、リップ、クリーム、育毛剤、ワセリン、etc・・・
そんな粗悪品に騙されて高額商品を買わないように気をつけてください。

また、ネーミングの件だけでいうと最近日本のCMで「ゴールドア○ガンオイル配合」といったような表記があります。
今後は品質基準としてそう言った呼び方が出てくるかもしれませんが、ゴールドア○ガンオイルという品種のアルガンは存在しません。
企業が試行錯誤し生成方法にこだわったり、色々と配合した製品につけた独自のネーミングであれば可能性があります。そんな感じでアルガンオイルの名前が製品に使えてしまうのです。逆に言えばオリジナリティを出したネーミングをつけて売り出すことも可能です。

オーガニック認定を買うべき!?

みなさんがアルガンオイルを選ぶ基準は人それぞれあり、その一つにオーガニック認定商品があります。
モロッコのアルガンオイル製品で良く見かける認定マークはフランスのECOCERTとBIOです。
他には eu共通 , AGRICULTURE BIOLOGIQUE , USDAなどがあります。

モロッコはフランス(一部スペインやポルトガル)の植民地だったのでフランス企業が多いです。公用語にもフランス語が使われています。
ちなみにこのオーガニック認定、みなさんどんな内容だか知っていますか?

アルガンオイルオーガニック認定基準(一部)

認定基準の一部を抜粋して引用させていただきます。引用元はこちら

オーガニック認証団体説明
引用元:http://www.nordicadaptation2010.net/about/column07.html(Organic Life)様

>・ 原料の95%以上が自然原料であること。(水を含む)
>・ 完成品の10%以上がオーガニックであること。
>・ 植物原料の95%以上がオーガニックであること。
>・ エココスメの製品すべてに、植物原料の割合及び製品に対するオーガニックの割合が記載されています。

一部抜粋ですが上記の説明、わかりますか?
私はよくわかっていません。しかし、完成品の10%以上がオーガニックってことは、かなり加工されてしまっているということがわかります。

そしてもう一つ重要なことがここでわかると思います。
例えば「オーガニックアルガンオイル100%」という表記だった場合、この100%はオーガニックにかかっている可能性があるということです。アルガンオイルはその保湿力の高さからアルガンオイル100%でなくても効果を得られますが、100%ピュアアルガンオイルではないということです。

そしてこの認定マークがあることにより、とある問題を引き起こしているのです。

オーガニック認定の背後では粗悪品と格差問題

※先に誤解のないようにお伝えしておきます。
下記の説明が全てではなく、ちゃんとした優良企業や優良団体なども多数実在しております。

まず認定マークを得るにはフランスなどの認定団体に申請をし、検査し、登録してもらいます。 この時点ですでに問題が発生しているのです。カンの鋭い方はすでに察しているかもしれませんね。
・認定は無料ではない
・モロッコではなくフランスなど海外の認定団体

昔からアルガンオイルをつくっている地域はほとんどがモロッコの地方です。
彼らは貧しく仕事がないため、仕方なくアルガンオイルで生計を立ててる人たちも少なくありません。 彼らは認定を受けられるほどお金を持っていないのです。私の友人のモロッコ人も言っていました。 そして彼らの多くは学校教育を受けることができなかったのでフランス語を話せないのです。アラビア語かベルベル語のみ。 そんな彼らが認定を受けられるでしょうか・・・

世間では認定マークを掲げたアルガンオイル商品が売れ、認定マークがないアルガンオイルは価格下落、そして人気がなくなりました。完全に負のスパイラルです。

一部の悪い企業では、認定マークをもたないアルガンオイルを貧困層から安く買い取り、自社製品(認定付き)として販売しているところもあると聞きます。

認定マークをコピーしオーガニック認定製品として販売している店もあると聞きます。
実際に、あるアルガンオイルのお店に行った時、私がお店の人に認定マークについて質問したところ、コピーして使ってるだけだから認定のことは分からないと言われたこともあります(ちゃんと答えてくれたお店もあります)
モロッコはまだ検査機関が発達していないので、これが日常茶飯事です。

せっかくピュアアルガンオイル100%を作っていても世間からは見てもらえず、業者に安く売り渡すしか生活する術がない人も少なくないのです。
儲かるのは、ごく一部のやり手か、ずる賢い業者と認定団体。
多くの消費者は認定マークを信じきっているので、粗悪品でも買ってしまい貧困地域との格差が大きくなるのです。